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澄川地区福祉のまち推進センター

みんなが元気で長生きできる街づくり

澄川地区は、南区の中にあっては最も北側に位置し、北は平岸、東は西岡、西は中の島といずれも豊平区に接する南北に長い形をしています。地区内に地下鉄南北線「澄川駅」「自衛隊前駅」の2駅があって、交通機関に恵まれた都心近接の複合型住宅地です。北部の澄川駅周辺は、商店や飲食店が建ち並ぶ賑わいのマチであるのに対して、南部は里山に隣接した閑静な住宅地となっております。昭和60年以降、少子高齢化や核家族化の進んだ影響で、世帯数は増加しても人口はほとんど変動ありません。
この地区の住民組織の特徴は、昭和47年の区制施行を機に10の町内会に民生委員協議会、青少年育成委員会、防犯協会、防火委員会など住民生活に関連する各種の団体を取り入れた「澄川地区連合会」に改変したことです。その後も連合会は規約改正を重ねて住民組織の一体化に努めております。従って現在の地区社会福祉協議会は連合会福祉部の所管で福祉部長が事務局長を兼ねています。澄川地区では、「すべての住民活動は直接間接を問わず住民福祉につながる」をモットーに、様々な事業を展開しています。
特に近年、住民活動を活性化させる節目となったものが二つあります。その一つは、平成元年に澄川地区単独で暴力追放運動推進協議会を立ち上げ、住民や事業所が一致団結して暴力団の排除に成果を挙げたことです。次は、阪神淡路大震災の悲惨な教訓から、平成10年に道内では例を見ない独自の自主防災組織を立ち上げ、大規模な総合訓練を継続していることです。当然これらの活動は、日常の防犯・防火の啓蒙活動にもつながり、地区社協運営の基本理念である「在宅で介護を受ける人達にとっても、安全にくらせるマチづくり」に成果を挙げているところです。
 

活動の柱

  1. 援助を必要とするお年寄り等への支援活動
  2. 援助を必要とする方を一人でも少なくするための活動
  3. 子供は地域の宝、子育て支援活動

(平成26年4月1日現在)

開設年月日 平成8年9月1日
人口 28,618人
世帯数 15,584世帯
高齢化率 26.9%
町内会数 13町内会
小学校数 3校
中学校数 1校
高校数 1校

活動拠点所在地

 南区澄川3条2丁目6-1 澄川地区会館内 
 

日常生活支援活動

見守り

南区における日常生活支援活動の一般的な手法としては、それぞれの町内会に福祉推進委員会を設置し、福祉推進員や協力員が民生委員と協力して、援助を必要とする人達と接していくことになっています。
澄川地区では、推進委員会の他に、福祉部の発展型やボランティア組織など、運営主体は違っても、基本的な手法は同様で、安否確認・友愛訪問等を実施して、ニーズの把握・情報の整理および実際の支援を行っています。
情報管理の面では、独自の「ふれあいカード」を作成しており、それぞれの人が興味のある趣味やレクリエーションについても記入項目があって、ふれあい交流事業に関連した情報の収集がなされています。また、各町内会ごとには「福祉のまち活動総括表」が整備されて、支援内容や本人の状況が一覧で整理されています。
しかし、各種障害者世帯の把握や対応のあり方なども含めて、まだまだ地域住民共通の難題も多いのが現状で、全ての住民に福祉の心が育つのを願いながら発展的な活動を続ける計画です。

ふれあいの記録

自主防災

平成7年に発生した阪神淡路大震災では、地域住民の救助活動によって多くの人命が救われました。その数の多さと生存率の高さが物語るのは、災害発生初期段階における地域住民の機敏な対応の大切さです。
施設から在宅へ、介護も医療もシフトが変わりつつあります。おおかたのサービスは住み慣れた自分の家で受けることが可能なシステムが整いつつあります。しかし、災害弱者と言われる人達の立場に立てば、日常の防犯・防火はもとより、万一災害が発生した場合、果たして救助してもらえるだろうかという不安は常に付きまといます。
あの災害の教訓から、澄川地区は地勢、地質をはじめ、道路事情や事業所の業種など、災害に弱い様々な要素を多く抱えていることが明らかになりました。その弱い部分を補いながら、さらに進む高齢時代の福祉に対応するため、平成10年に地区住民総掛かりの他に例を見ないような自主防災組織を立ち上げました。警察官や自衛官のOBと消防団を中核に、医師会、体育振興会、日赤奉仕団はもとより、中学生や高校生の有志を含めて、「すべての人にそれぞれできる役割が必ずある」を旗印に、毎年たゆまず訓練を続けています。
現在、携帯式のMCA無線機18台(各町内会、主要責任者)をはじめとして、消防ポンプ、投光器、エンジンカッター、大型チェーンソー各3台その他もろもろの資機材を、地区内3箇所に設けた防災倉庫に保管しております。有事に際しては、民生児童委員から情報を受け災害弱者の救出に当たるものとしております。
これらは、社会福祉協議会直接の事業ではありませんが、安全と安心は地区住民共通の課題として、福祉のまちづくりを下支えしている典型といえる事例です。

自主防災

ふれあい交流活動

ふれあいいきいきサロン

見守りに併せて、要介護者の発生を未然に防ぐもう一つの柱は、お年寄りが 家にこもりっきりになる ことを防ぐために、趣味やレクリエーション、軽スポーツなどの活動をとおして、社会参加を促進しようというものです。前述の「ふれあいカード」に趣味についての記載欄があるのは、この活動を円滑に進めるための情報集約を目的としています。
推進センター本体では、全国的な拡がりをみせる「ふれあい・いきいきサロン」に着目し、地域の一人暮らしのお年寄りなどを対象とした行事を推進センター開設当初より企画・開催してきました。最近では、単位町内会においてもこうした活動がみられるようになり、年毎にすそ野が拡がりつつあります。
社会参加を促すこうした環境づくりは、交流の深まりとともに仲間づくりが活発化し、お年寄りの外出の機会を増加させて生き甲斐を持たせる効果や、日常生活においても互いに助け合っていけるようなネットワーク化を促進できるものと考えています。そのためにも、「老人憩いの家制度」や「ユニーク事業(デイ銭湯)」といった諸活動にも積極的に取り組み、地域全体として人々の融和を図っていく積み重ねが重要なのではないでしょうか。
言いかえれば、高齢社会に対処するためには、元気なお年寄りがそうでないお年寄りをを支えていくようなシステム作りに取り組む必要があります。それには、地域の積極的な働きかけと、参加する住民に満足してもらえる環境づくりを行っていかなくてはなりません。

ふれあいいきいきサロン1 ふれあいいきいきサロン2

転倒予防教室

転ばない、風邪を引かない、食べ過ぎない。長生き三原則の筆頭は、転倒による骨折が身体機能低下につながることへの警告です。澄川地区では平成11年度より、主として機能低下危険ゾーンにある高齢者を対象に、専門指導員を講師に迎えて転倒予防教室を始めました。当初は保健福祉行政のB型機能訓練事業でしたが、現在は澄川を担当する二つの地域型介護支援センターの事業として、4会場で年5回開催、1開催5日間の日程で行われています。
毎年約100名が受講しますが、この支援にも福祉推進員や民生児童委員が世話役を担当しています。この事業は始めて4年になりますが、受講者の一部は引き続き同好のグループをつくって転倒予防の運動を続けています。

子育て支援活動

「将来の地域社会を担う子どもたちは地域の宝、だから地域で子育てをサポートする」。平成10年の秋、公園に集う顔馴染みの親子が、「冬になったらどうなるのだろうか、せっかくできたコミュニティーが崩れてしまうのではないか」、そんな思いから地区内の3つの会館を会場に親子が自由に参加できる『ふれあいの場』の提供をはじめました。各会場は月3回の開催ですが、これに児童会館の2回を加えれば月に11回、3日に1回はどこかの会場で開催されています。
基本は参加する親子の自主性にまかせています。見守り役として、主任児童委員や青少年育成委員あるいは保育士経験者や女性部の有志などが交代で参加しますが、後片付けなどの作業にはいっさい加わらないこととしています。時には保健センターの保健師や子育て支援センターの職員なども顔を見せて母親の相談を受けたり、また消防救急隊員による乳幼児を対象とした救急救命技術の講習を行うこともあります。遊具は普通の家庭では使うことの少ない大型のブロックや、個人で遊べるゴムボールなどを地区で提供しています。子供向けの特別の行事は、クリスマス会と夏の遠足を除いて特に準備しません。参加する子供の年齢は幼稚園前がほとんどですが、子供達は競い合って遊び、それなりの子供社会を作っています。一方では母親同士の交流も深まって、子育て不安の解消効果も大きいと思います。
ちなみに夏場の開催は減らしていきますが、平成12年度の子供の参加は、3会場延べ合計で4,300名を数えました。これに母親を加えれば8,000名に近いものと想定され、継続は力なりを実感させられました。
なおこの活動は、全国5万ヶ所教育対話集会(こども人権連)の教材ビデオに収録されています。

子育て1 子育て2

福祉除雪

平成13年度より開始された市の福祉除雪は、南区においては当初より住民協力を原則として対応しました。その甲斐あってか2年間の実績は、区内10地区いずれも90%を超える住民対応となりました。この率の高さは更なる地域福祉の充実を示唆するものといえます。
このうち澄川地区においては、ボランティアとしての参加を地元中学生にも呼びかけ、自主参加の中学生により責任担当世帯を決めてもらい、この分は地区社協受託として実施しています。反省会で開かれる中学生たちの言葉は、やって良かったという様々体験や感想が述べられています。
まだその数は毎年20人を超えませんが、自主的に福祉活動に参加した感動は将来大きな成果を生むものと思います。

PR・研修活動

高齢化率の進展と介護保険制度の実施に伴い、様々な制度が次々と生まれ改善されています。介護予防の段階から要介護まで、福祉のまち推進センターのかかわる事業と対象者の数は当分は増え続けます。たくさんの情報の中から、それぞれの地域にマッチした最も効果的な活動を選択するためには、それなりの工夫と研修が必要です。
それには、地域型在宅介護支援センターをはじめ関連する諸機関との連携や、住民の関心を呼び起こす地域の実情に即した研修会など、創造性に富んだ活動が求められます。
例えば、以前実施した研修会ですが、車いす体験を行うに当たっては、使用法を学ぶだけではなく多くの人の興味をそそる工夫をしました。警察の許可を取って商店街をコースに選び、「推進センター」のプラカードを掲げてのPRを兼ねた研修会としました。街行く人には地域福祉への意識付けとなりましたが、参加者は路上駐車の多い道路を車いすに乗って移動することで、目線の低さが死角を増やす恐怖を体験し、福祉活動と交通安全活動のつながりを実感してもらう効果もありました。
澄川地区の推進センターでは、これからも限られた条件の中で、どのようなサービスが継続して提供できるかを常に検討を重ねてまいります。

PR・研修活動


関連リンク:澄川地区連合会ホームページ

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