地域の冬を支える「地域協力員」活動紹介!
助け合いは、順番に、お互い様~福祉除雪25年、朝倉社長、直撃インタビュー!(西区・令和8年(2026年)4月)
札幌の厳しい冬。高齢者や体の不自由な方々にとって、玄関先の除雪は生活を左右する切実な問題です。
西区災害防止協力会(災防協)の会長であり、福祉除雪事業の開始当初から四半世紀にわたり活動を続けておられる朝倉土建工業株式会社の代表取締役 朝倉幸洋さんにお話を伺いました。

▲朝倉土建工業株式会社 代表取締役 朝倉幸洋社長
■「気づけば25年。地域に生かされているという気持ちです」
福祉除雪には、今の会社で20年、その前から合わせるともう25年ほど関わっています。もともと札幌市の道路除雪を請け負っていることもあって、市や社協(社会福祉協議会)さんからお声がけいただいたのがきっかけでした。
「これも地域貢献のひとつだ」と思って続けてきましたが、振り返ってみればあっという間でしたね。一番多い時期は50世帯くらい回っていましたが、今は20世帯ほどを大切に担当させてもらっています。
■「プロの経験を、地域の安心につなげたい」
うちは道路除雪の仕事をしていますから、除雪センターとは常に密に連絡を取り合っています。「あそこの路線が終わったから、次はあっちだ」というタイミングが、長年の経験で手に取るように分かるんです。だから、道路除雪が終わった瞬間に、すぐ福祉除雪の部隊を動かすことができます。
実際に現場で動いてくれるのは、うちの社員たちです。毎年同じルートを、同じ担当者が回るようにしています。そうすると、自然と、ちょっとした変化にも気づけるようになるんです。
実は以前、あるお宅で「今日は郵便受けにチラシが溜まっているな」と気付いた社員がいたんです。チャイムを鳴らしても返事がない。嫌な予感がしてドアを開けたら、玄関で人が倒れていました。急いで救急車を呼んで、幸い大事には至りませんでした。同じ人が通い続けることで、除雪以上の「見守り」ができる。これは続けてきて良かったなと思う瞬間ですね。
■「気負わなくていい。ただ順番に、お互い様の精神で」
最近は雪の降り方も極端ですよね。ドカ雪になったり、湿った重い雪になったり……。高齢の方はもちろん、若い人でさえ除雪はしんどい作業です。
でも、私にだって高齢の親はいますし、私自身もいつかは年を重ねていきます。みんなそうですよね。そう考えれば、除雪のボランティアも、「ただ順番に、お互い様」で助け合っているだけのことなんです。
これから何かやってみようと思っている方も、「何かすごいことをしなきゃ」と気負う必要はありません。まずは自分のできる範囲で、一歩踏み出してみる。それだけで十分なんです。

▲令和7年(2025年)9月17日 令和7年度高齢者福祉功績者等表彰式の様子(左 朝倉社長)
朝倉社長の明るく気さくなお話に冬の寒さも忘れてしまうような、とても温かい気持ちになったインタビューでした。
東区北栄第一町内会の津元会長に、直撃インタビュー!(東区・令和8年(2026年)4月)
町内会として地域で福祉除雪に取り組んでいる東区北栄第一町内会の津元会長からお話を伺ってきました!

▲北栄第一町内会 会長 津元万美江さん
■町内会として福祉除雪に取り組んだきっかけは?
2年前に、町内会の見守り活動の強化の一環として、働いている人やお子さんなど、幅広い世代に参加を呼び掛けて「見守り隊」を結成しました。そこで、見守られたい高齢者の「お困りごと」を調査したところ、「ゴミ出し」「段ボールの片づけ」「声掛け」「除雪」等があることが分かってきました。そこで、夏は「夜間パトロール」、冬は「福祉除雪」をやってみよう!ということになったんです。
福祉除雪については、「利用者」「地域協力員」の両方を募集したところ、ちょうど10対10になったので、ご近所同士でマッチングして、1対1で、福祉除雪と見守りがスタートしました。
以前、校区の北栄中学校の生徒会が地域除雪活動を始めた際に、地域コーディネーターとしてかかわった経緯から、除雪活動には子ども世代も参加しやすく、地域のニーズも高いと感じていたので、町内会として福祉除雪を後押ししようと思ったんです。
「見守り隊」の隊長は、民生委員児童委委員の諏佐 淑美さんです。町内会活動に積極的にかかわってくださっているんですよ。
■町内会で利用者と地域協力員をマッチングするうえで、気を付けていること・工夫していることは?
なるべくご近所同士のマッチングを行っています。長く続けていくためには、無理なく活動できる、顔の見える関係がいいんじゃないかと思っています。
■町内の皆さんの反応は?
年度末には利用者、地域協力員、それぞれにアンケートを行って、会報に載せて回覧板で回しています。利用者からは「ありがたい」という声が、地域協力員の方からは「やりがいがある」「これからも続けたい」という声が、多く寄せられていますよ。「見守り隊」は、夏の夜間パトロールをはじめ、春夏の清掃活動などにも参加されているので、年2回、反省会を行って、情報を共有しています。
■町内会として取り組んでみてよかったと思うところは?
この活動を通じて、ご近所同士がますますお互いに顔がわかるようになった気がします。今後、災害などの際の助け合いもスムーズになると思いますし、何より町内全体の安心・安全につながっていくきっかけとなったことが良かったなと思ってます。
また、昨年度から見守り隊として参加してくれている高校生がいます。その子は地域協力員としてもお父様と一緒に登録し、隣の高齢者宅を担当されています。北栄中で生徒会として地域除雪にかかわっていた経験から、今度は福祉除雪で身近な地域貢献を続けてくれているんですよ。嬉しいですね。
■町内で福祉除雪に取り組もうと思っている町内会の方にひとこと
除雪は地域の関心が高いニーズです。町内でかかわっていることを回覧板などで周知することで、町内会の活動にも関心を持っていただけますし、活動を知っていただくことで、町内会の新年会や清掃活動、ボウリング大会には、子育て世代の方たちが多く参加してくださっています。

田中さんご一家、直撃インタビュー!(豊平区・令和8年(2026年)4月)
令和3年度から地域協力員として活動を続けている田中遼さん(高3)と、お母さまのゆかりさんにお話を伺ってきました。(担当世帯:1~2世帯)

田中ゆかりさんと遼さん(左から)
■ はじめたきっかけは?
ゆかりさん)回覧板で募集のチラシを見て、中学2年生だった遼に「やってみたら?」と勧めたのがきっかけです。
遼さん)僕はラグビー部なんですが、「冬のトレーニングにもなるかも」と思ったのと、正直、活動費も魅力でした(笑)。
■ 実際の活動は?
遼さん)朝6時に利用者さんのお宅に行って活動しています。除雪車が寄せた固い雪や玄関周りをきれいにして、そのまま帰ってすぐ登校します。
ゆかりさん)ラグビー部の遠征などで遼が不在のときは、兄弟や夫、私が代わりに活動することもありました。冬場でも体を動かす習慣がついたからか、体調を崩すこともありませんでしたね。
■ 活動してみて思うこと
遼さん)利用者さんから、直接「ありがとう」と言っていただけるのがすごく嬉しいです。
近所の方から「いつも除雪している子だね、偉いね!」と声をかけてもらったこともあって、「見てくれている人がいるんだ」と心が温かくなりました。
ゆかりさん)息子の活動をInstagramに投稿したところ、たくさんの温かいコメントをいただきました。それをきっかけに「うちの子にもやらせてみたい」と、実際に地域協力員になった中学生もいるんですよ。
遼さん)友達にも話してみたら「すごいな!」「自分もやってみる」と言ってくれました。この冬から登録するそうです。
■ これから地域協力員を考えている人へ
ゆかりさん)地域の方と直接つながれる、思いが伝わりやすいボランティアだと思います。喜びの声を直接聞けるので、とても励みになります。
遼さん)北海道に住んでいると除雪は身近なので、地域貢献としても始めやすいと思います。中高生が地域の方から直接感謝される機会って意外と少ないですが、この活動では「ありがとう」と言ってもらえる。それが自分の成長にもつながっていると感じています。
■ 家族で広がる地域貢献の輪
田中さん宅では、自宅の除雪は主にお兄さんが担当し、ご近所の高齢者宅の除雪も一緒に行っているそうです。遼さんの活動がご家族にも良い影響を与えているのかもしれませんね。

地域に寄り添う小さな一歩が、人と人との温かい関係を育てている——そんな素敵なお話でした。
新発寒寿会、直撃インタビュー!(手稲区)
老人クラブで団体登録している「新発寒寿会」に、地域協力員についてお伺いしました。【新発寒寿会】(総務部長兼研修部長:布施 友敬氏)(福祉除雪活動年数:2年)
---聴き手 手稲区社協---

Q:活動を始めたきっかけは何ですか?
A:会長の一声で始めました。協力員活動費を会の運営費に充てようと思い始めたことでしたが、福祉除雪を通じて地域貢献や見守り活動にもなり活動してよかったと思います。Q:寿会ではどのように役割分担していますか?
A:メンバー登録は9名で、その中から2人もしくは3人でチームを組み除雪しています。メンバーの中で急に活動できない方がいる場合は、スマホのグループLINEを活用し調整します。
Q:団体で活動する強みは?
A:大勢で除雪するとすぐに終えられるのが強みです。また、メンバー全員で寿会のオリジナルジャンパーを着て除雪すると、老人クラブの広報にもなっていいと感じています。
新発寒寿会として協力員活動をすると、地域のお一人暮らしの方を見守ることはもちろん、老人クラブ会員とコミュニケーションをとる良い機会になっています。仲間がいれば頼ることもでき、女性でも無理なく除雪できるのではないかと思います。
いただいた活動費は寿会の活動費として会員に還元しています。会員が喜んでくれるよう、これからも活動していきたいです。
藤林さんご一家、直撃インタビュー!(手稲区)
ご家族で登録している「藤林さん」ご一家に、地域協力員についてお話をお伺いしました。
【藤林さんご一家】藤林 佑美さん、凜帆さん(8歳)、咲帆さん(4歳))(今年初めての活動)
---聴き手 手稲区社協---

Q:活動のきっかけは?
A:小学校で配られたチラシを見て申し込みました。
9年前に道外から越してきたこともあり、家族全員雪かきが好きなんです。
Q:福祉除雪事業はもともと知っていましたか?
A:知っていましたが、4か月間も担当世帯を除雪しなければならないことや、急に休まなければ
なくなったときはどうしようと思い、一歩踏み出せませんでした。ですが、急な休みでも代理で
活動してくださる方がいれば対応できることを聞き、安心して活動を始めることができました。
Q:いつ活動していますか?
A:子供の学校に合わせ、7時40分ごろに活動しています。子供も雪が好きなので、「早く雪かきしたい!」と張り切っていますよ。
Q:実際に活動してみてどうでしたか?
A:そんなに大変じゃないと思いました。一回10分ほどで終わりますし、活動回数も除雪車が入った日だけなので、あまりありません。もっと雪かきしてもいいなと思ってます。
凜帆さん「除雪は楽しい!もっと雪が降ればいいのに。」

あなたも地域協力員になりませんか?
▼下記の登録フォームから申込ができます!福祉除雪協力員エントリーフォーム
お問い合わせ
地域福祉部 地域福祉課 地域福祉係
電話 011-614-3344/FAX 011-614-1109









